
当院には腰痛・肩こりにお悩みでご来院頂く方が多くいらっしゃいます。
田町・三田・芝浦エリアという土地柄もありデスクワークをされている方が多いのですが、現代社会においてパソコンやスマートフォンを使った姿勢が非常に悪く、それにより症状が悪化しているケースが多くみられます。
皆さんに『姿勢を正してみて下さい』とお願いしてみると、間違った認識や誤解している方が多くいらっしゃる印象です。
そもそも"良い姿勢"がどういう状態かをよくわかっていないのに姿勢を正せるわけがないですよね?
わかっているつもりでもそれは勘違いをしているかもしれません。
一度どういう姿勢が『良い姿勢』なのかを考えてみましょう。
立位姿勢を横から見た際に、

耳垂(耳たぶ)
肩峰(肩先の突起部分)
大腿骨大転子(骨盤側面の骨が飛び出した部分)
膝蓋骨後面(膝のお皿の少し後ろ)
外果2~3cm前方(外くるぶし)
を縦に結んだラインが身体の重心線と言われており、それに伴い背骨のアライメント(配列)は、

首(頚椎) ⇒ 前弯
背中(胸椎) ⇒ 後弯
腰(腰椎) ⇒ 前弯
このようにS字にカーブしており、その下に仙骨、周りに腸骨・坐骨・恥骨があり、これらを合わせて骨盤と呼ばれています。
S字のカーブは医学的には「生理的弯曲」と呼ばれ、人間が身体を起こして二足で立つ・歩く・生活をする上で重要な役割を果たしており、頭の重み5~6㎏、さらに重力がかかる背骨にとってストレスフルな環境下でも、負荷やストレスを吸収してくれています。
また、骨盤の傾きも重要で、前傾/後傾がしやすいニュートラルな状態で維持されていると『骨盤が立った』状態になり、腰の前弯も自然な状態で保たれます。
S字カーブが崩れると頭の重みや重力が背骨全体で支えにくくなり骨盤も後傾してしまいます。結果として『猫背』や『ストレートネック』と呼ばれる悪い姿勢になっていきます。
肩首の痛みやコリ、背中の張りや腰痛、さらには手足のしびれや頭痛などの不調を引き起こす原因となります。
このS字カーブを支えてくれているのが身体の深部にあるインナーマッスルです。
インナーマッスルは意識して使う事が難しい筋肉です。一度弱ってしまうとアウターマッスルに比べると簡単には鍛える事が出来ません。インナーマッスルの弱さを誤魔化すためにアウターマッスルが頑張ってしまい、それが続くとアウターマッスルの不調を引き起こします。コリや張りなどはそれに伴って起こっている事が大半です。
ですので、無理なく『良い姿勢』を維持するにはインナーマッスルがしっかり使えるようになる事が必要不可欠です。
⇒ インナーマッスルを鍛えなくてはいけない理由はいくつもありますので、それはまた別の機会に。
インナーマッスルが弱く姿勢が維持しにくい状態であっても、『姿勢のリセット』を上手くしていけるとアウターマッスルの負担を少しでも軽く、症状もなるべく出ないような状態にしてあげる事は出来ます。
良い姿勢で座るための重要なポイントが、
です。
お尻の真ん中辺りにある骨張った所が『坐骨』です。

ここで座るようにするのが重要です。
「骨張っていて痛い」と思うかもしれませんが、ここで座り慣れていないと尚更痛みを感じます。
坐骨で座れている状態がニュートラルな位置で、皆さんがやりがちな『仙骨座り=尻ッペタで座っている状態』は骨盤が後ろに傾いた状態です。
ですから、『ニュートラルの状態に戻す』意識が重要です。
これを怠り、ただ丸まった姿勢を戻そうとして身体を反らしてしまうと『反り腰』の原因になりますので重要チェック項目です。
そして、私共が口を揃えて皆様にアドバイスをしているのが、
S字カーブが頭の重みや重力負荷に負けてだんだん丸まり『"く"の字』に押し潰されていく背骨、そして背骨の間にある椎間板。
同じ姿勢を長時間続けると椎間板へのストレスがどんどん増していき、背骨の配列に歪みがひどくなり、痛みを感じやすくさせ不調のきっかけになります。
同じ所ばかりに負担がかからないように、
事をオススメしています。症状がひどい方は30分くらいに1回でも良いと思います。
立ち上がらなくても、
など、姿勢をリセットしてあげられると良いです。
お仕事が忙しかったり、集中して作業を進めてしまっていたりすると、
「気づいたら2時間3時間経っていた」
となってしまいがちですが、それでは症状が悪化してしまっても致し方ない状態になります。
お忙しいのは重々承知していますが、お身体の為にも最低1時間に1回は姿勢をリセットしてあげて下さい。
その際、皆さんの認識として、
『猫背で背中が丸まってしまっているから反らせばいい』
と思っていませんか?
この丸まった『"く"の字』を『逆"く"の字』に反らしてあげれば姿勢は整うと思いませんか?
『"く"の字』は押し潰されて生じた状態なので、そのまま反り返っただけでは元の状態には戻りません。
地面の方向に押し潰された圧を上に跳ね返す=骨盤から上に伸びる
ここが大きなポイントです。
ただ背骨を反らすのではなく、後ろに傾いた骨盤を起こすように上に伸び上がると自然なS字のカーブが戻りやすくなります。
上記に挙げた、
が猫背改善への3つのポイントです。
インナーマッスルは前述したように簡単には鍛える事が出来ません。しかし、インナーマッスルが使えていないと良い姿勢を作り保つ事が出来ません。
当院では、
深部コアマッスルトレーニング『Axive Care』
として複合高周波EMSを用いて直接インナーマッスルに刺激を入れて鍛えるメニューをご用意しています。
1回30分、仰向けで横になり電気を当てるだけでトレーニングが可能です。
を目指すためにインナーマッスルを強化します。
カイロプラクティックの施術との相互効果も抜群です。
お身体に痛みや不調がある方
はもちろん、スポーツ・トレーニングをしている方やメタボ対策やダイエットをしたい方にもオススメです。
⇒ 深部コアマッスルトレーニング『Axive Care』
また、院内の待合や施術室に置いてある『アーユルチェア』は『坐骨で座る』をテーマに作られた椅子で当院で購入可能です。
昨今の在宅勤務の影響で、自宅の作業環境が整っていない方が多く、身体の不調を訴える方が続出していました。
お話を聞く限り、
などなど、皆さんご自宅での作業環境があまり良くない方が多く、そういう方こそ不調を訴えていらっしゃいました。
椅子を買い直した方も多くいらっしゃいますが、皆さん椅子を選ぶポイントに"してしまっている"のが『座り心地』です。
座り心地が良い方が長時間作業するから良い
と思っていらっしゃる方が多く、ソファー選びなどでもそうなりがちです。
しかし、心地よく長時間座る事が出来る椅子は『長時間固まってしまう事が出来る椅子』とも言えるので決して身体に良い椅子とは言えません。
アーユルチェアは骨盤を後ろから支えてくれるので無理して背筋を使わなくても骨盤が立ち自然と坐骨で座る事が出来る構造になっています。
座面が適度に硬いので座り心地は決して良くはありません。
なのでずっと座っているとお尻が痛くなってきます。
その痛みを感じた際は一度座り直すサインになります。
椅子選びにお悩みの方も多いと思いますので、当院に設置してあるアーユルチェアで是非座った感覚をお試し下さい。
『背骨の健康を保つ事』はデスクワーカーに限らず、どんな方でも一生を共にするお身体の根幹にある物ですからしっかりケアをして頂きたいです。
仮に上記で挙げたように『インナーマッスルを強化し、坐骨で座るイスを手に入れた』からもう大丈夫...ではなく、環境を整えてもずっと座りっぱなしで作業をすると背骨にストレスはかかり続けますので、1時間に1回は立ち上がり、歩いたり屈伸をしたり動き回ってあげた方が良いのでお気を付け下さいネ!!